マルチパドルドライヤー
パドルと呼ばれる攪拌翼によって乾燥対象物を強力に攪拌し、乾燥を行う乾燥装置です。
乾燥装置内に直接熱風を送り込み乾燥させる直熱風式と、外側ジャケットに熱風を送り外熱乾燥を行う外熱式をご用意しました。
外熱式のパドルドライヤーでは自ら発生する水蒸気によって乾燥を行います。
水蒸気で乾燥することによって発火させずに含水率0%までの乾燥、及び炭化までの処理を行えます。
また、連続投入での動的な滞留時間の設定も可能で、これにより目的の含水率を調整することが可能です。
特徴
1.連続的な含水率モニタリングが可能
新方式のパラメータ制御方法を採用することで、 連続投入での製品の含水率のリアルタイムモニタリングを可能にしました。
2.乾燥状態の運転への反映がリアルタイムで可能
従来製品では攪拌翼などのハード面の調整を行うことで滞留時間や乾燥状態を 制御することが主でしたが、本製品はタッチパネルで数値変更を行うだけで これらの変更が可能です。もちろん運転中にリアルタイムで行えます。
3.作業員の熟練度不問
分かり易いタッチパネル操作。
基本的にスイッチを入れるだけで自動制御します。
4.製品の品質の向上、歩留まりの改善
自ら発生する蒸気を利用して乾燥を行うため、
燃焼炉から発生する熱風に含まれる油分や煤塵と乾燥対象が接触しないため
高品質な乾燥製品を生産可能です。
また、新制御方式の排出スクリューフィーダーを採用することで未乾燥製品の排出を抑え
歩留まりの改善に寄与しています。
5.より多くのバイオマスに対応可能
乾燥製品の含水率をコントロール可能なため、乾燥前の乾燥対象物の含水率がバラバラであっても
均一な乾燥製品を生産することが可能です。
これにより、今まで含水率が著しく不安定なために利用が難しかったバイオマス等も乾燥利用対象とすることが可能になり
より多くの種類のバイオマスを乾燥させることが可能になりました。